アクティブ運用の手法(トップダウンとボトムアップ)

アクティブ運用とは、実際にどのように行われているのでしょうか?アクティブ運用は、パッシブ運用よりも信託報酬(管理手数料)が高めですよね。それには、理由があります。ファンドマネージャーと言われる人が、経済全般や個別企業を分析して、投資信託に組み入れる銘柄を選んでいるのです。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
アクティブ運用には、トップダウン・アプローチとボトムアップ・アプローチがあります。
投資信託の説明資料に出てくる言葉として知っておいていただきたいと思います。
トップダウン・アプローチは、投資信託などの組み入れ銘柄のポートフォリオを構築する際に採られるアプローチ方法のひとつで、個別銘柄を選択する際に、まず、マクロ的な視点から経済動向などの分析によって、どのような国や地域の資産に配分するかを決定し、その後、その資産配分の枠の中で選択する業種を絞り、その業種の中で最終的に個別銘柄を絞っていく方法です。マクロの視点から入って、順にミクロな視点に移っていくことから、この名称がつけられています。
ボトムアップ・アプローチは、投資信託などの組み入れ銘柄の選択をしていく際のアプローチ方法のひとつで、個別企業を財務状況などから1社ずつ細かく分析しながら投資対象として選択して、ポートフォリオを構築していくものです。選び方としては、企業の実力に比べて株価が割安な銘柄を選択していくバリュー型や、成長率の高い企業を選択していくグロース型など、一定の基準に基づいて個別企業を1社ずつ選んでいきます。マクロ的な分析からポートフォリオを構築するトップダウン・アプローチとは対極にあるものといえます。


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