グロース投資の具体例

今まで説明したバリュー投資と同様にアクティブ・ファンドで銘柄選びに使われる手法がグロース投資です。その名の通り、「成長企業」に投資するのです。成長企業であれば、PERやPBRの数値は多少高く割高であっても、今後の成長を期待して投資します。


一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
成長株の代表銘柄ともいえる「ファーストリテイリング」とバイオベンチャーの「ペプチドリーム」で見ていきましょう。
ファーストリテイリングは、「ユニクロ」を世界中に展開している会社です。2019年7月16日現在のPER(株価収益率)は、42.96倍、PBR(株価純資産倍率)は、7.36倍です。東証一部上場企業の小売業の平均(2019年6月末)は、それぞれ22.1倍、1.7倍なので、かなり高い数字です。
バイオベンチャーというと成長企業の代名詞のようにも感じます。2019年7月16日現在のPER(株価収益率)は、270.87倍、PBR(株価純資産倍率)は、46.24倍です。東証一部上場企業の医薬品の平均(2019年6月末)は、それぞれ21.5倍、1.6倍なので、けた違いに高い数字です。
バリュー投資の基準からすると、とても割高で投資できないでしょう。しかし、グロース投資の基準では投資対象となるのです。但し、以前にも書きましたが、成長銘柄を選ぶのは大変にむつかしく「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といったところでしょう。

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