バリュー投資その②(PER比較の具体例)

アクティブファンドの投資銘柄選びの手法にバリュー投資があるとお話ししました。バリュー投資は、割安な銘柄を探すことなのですが、その中で、PER(株価収益率)にフォーカスした具体例を見ていきましょう。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
PER(株価収益率)は、一株当たりの予想収益の何倍の株価が付いているかを見る指標です。具体例として、情報・通信業のソフトバンク、NTTドコモ、KDDI(au)を比較してみます。
一株当たりの利益は、英語では、Earnings per Share(EPS)と言います。
ソフトバンクのEPSは、100.27円(会社予想)、株価は1,435円(2019年7月12日終値)なので、1,435円÷100.27円=14.31倍
NTTドコモのEPSは、172.4円(会社予想)、株価は2,615円(2019年7月12日終値)なので、2,615円÷172.4円=15.17倍
KDDIのEPSは、263.71円(会社予想)、株価は2,876円(2019年7月12日終値)なので、2,876円÷263.71円=10.91倍
では、PER(株価収益率)で見た場合、今日の時点で、3社のうち一番割安と言える銘柄はどれでしょう?最も倍率の低いKDDIとなります。
予想収益にもブレがあり、株価も刻々と変わります。一つの基準として見るとよいでしょう。次回は、PBR(株価純資産倍率)によるバリュー株投資を説明します。


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