投資信託の主なリスク-その3

投資信託には、他にも色々なリスクがありますが、長期分散投資でリスクの極小化が可能です。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
最後に、投資信託にある他のリスクを確認しておきます。
まず、流動性リスクとは、売買・購入のしにくさを表します。投資家から解約の申込みがあった場合、組入資産の市場における流動性が低いときには直前の市場価格よりも大幅に安い価格で売却せざるを得ないことがあり、売却価格が下落する要因となります。特に、REITや新興国に投資する投資信託の場合、注意が必要です。
次に、株式・債券の発行体の信用度の低下や破綻により、配当・利息などが支払われなかったり、元本が返済されなくなるリスクを信用リスクと呼びます。また、発行体が外国の場合、その国の政治や社会、経済状況の変化に伴い、損失を被ったり、元本が返済されなくなるリスクをカントリーリスクと呼びます。新興国は、先進国と比べて政治等で不安定なため、カントリーリスクが高いといえます。アルゼンチンやギリシャがデフォルト(債務不履行)したというニュースを目にされたことがあるかと思います。信用リスクやカントリーリスクは、格付会社が発表する格付けでチェックできます。

色々なリスクをみてきましたが、確定拠出年金の場合は、「分散投資・毎月積み立て」などの基本に忠実な長期投資を心がければ、リスクは極小化されるものと思われます。


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