投資信託の成績評価(信託手数料とは)

投資信託の運用成績を左右するのは、もちろん運用の巧拙です。しかしながら、投資信託の手数料の多寡も疎かにできないことを理解しておきましょう。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
投資信託には、販売手数料・信託報酬・信託財産留保額の3つの手数料があります。投資信託ごとにそれぞれの料率が設定されています。
まず、3つの手数料のうち最も負荷の大きい販売手数料は、市中の金融機関で投資信託を購入する場合にはかかりますが(例えば、10,000円の投資信託を購入しても9,800円のみしか運用にまわりません)、確定拠出年金では一切かかりません。この点だけでも、確定拠出年金の優位性が大いにあると言えます。
次に、信託報酬は、信託財産の運用業務や管理業務に係わる費用であり、すべての投資家が自身の保有期間・信託財産に応じて支払うものです。
また、信託財産留保額は、信託財産の運用時にかかる売買費用を公平に負担する観点から、継続して保有する投資家との公平性を保つために、積立金のスイッチングを行うなど中途解約する投資家が負担するものです。
従って、確定拠出年金の運用にあたって注意が必要なのは、信託報酬・信託財産留保額の料率です。
次回に続く。


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