投資信託の成績評価(信託手数料とは-その3)

最後に、個人型確定拠出年金(iDeCo)においてこそ、信託報酬率が重要であることを確認しましょう。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。

信託報酬率の引き下げが進む中、信託報酬率の低いパッシブ運用商品の選択が運用成績向上に重要とお話しました。

とは言え、企業型の確定拠出年金の場合、加入者は事業主が選んだ運用商品の中からのみ選択が可能であり、信託報酬率の低い商品の恩恵を受けるか否かは、ひとえに事業主がいずれの運営管理機関を選んだかによります。一方、個人型(iDeCo)の場合、自身の選択で、信託報酬率の低い商品を取り揃えている運営管理機関を選択できます。もちろん、口座管理手数料の水準、運用商品の品揃え、コールセンターやWEBのサービスの質など、選択する際の重要なポイントは他にもありますが、運用成績に直結するという意味で、信託報酬率に着目することが肝要です。例えば、毎月5000円を10年間投資した場合、信託報酬率0.5%の差異によって、投資成果は3万円異なります。決して無視できる金額ではありませんよね。

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