投資信託の成績評価(騰落率とは)

投資信託の過去の成績を調べると必ず記載されているのが「騰落率」です。「とうらくりつ」と読みます。過去に振り返って、何%上昇しているか?はたまた、下落しているか?を表しています。

一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。

一般的に、投資信託の目論見書に記載されている騰落率は、1カ月、3カ月、6カ月、1年、3年と長めの騰落率が記載されています。騰落率で注意したいことは、今現在の価格から過去の一時点との変化率を表しているだけだということです。したがって、期間中にどのような値動きがあったかも併せて確認し、パフォーマンスを見ることが大事になります。 
例えば、野村アセットマネジメントのトピックス・インデックス・オープンの最新の月次レポートを見てみましょう。最初のページに騰落率が記載されています。2019年6月28日時点で、1ヶ月2.7%、3ヶ月-2.5%、6ヶ月4.8%、1年-8.8%、3年30.4%とあります。
2019年6月28日から過去1ヶ月前に投資したら+2.5%の成績であったことが分かります。3年前に投資していたら、+30.4%とかなり上昇しているのですが、1年前だと、-8.8%です。
同じ投資信託でも、投資のタイミングでプラスであったりマイナスであったりしています。

ところが、確定拠出年金は毎月コツコツ積み立てるので、この「騰落率」で積み立ての成績を図ることができません。また、何月何日時点での成績なのかは、確認するようにしましょう。大きく上昇した時点での騰落率は、すごく成績が良いように見えます。また、大きく下落した時点での騰落率は当然に悪く見えます。


タイトルとURLをコピーしました