知っておきたい確定拠出年金の留意点-その2

今回は、運用の方法について知っておきたいことを紹介します。


一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
確定拠出年金制度(以下、DCという。)は、会社and/or従業員が拠出した掛金を従業員が運用するものです。企業型DCでは企業が、個人型DC(iDeCo)では運営する金融機関が、運用する商品を用意します。運用商品について、法律では、リスクとリターンが異なる商品を3つ以上用意することが定められていますが、通常は20商品程度、多い時には40商品程度あったりします。
運用商品は、大きく分類すると「元本確保型」と「投資信託」の2つのカテゴリーに分けられます。元本確保型には、定期預金や保険商品として個人年金、傷害保険等があります。積み立てた掛金等に所定の利息が付く商品であり、中途解約(スイッチングといいます。仕組みについては後日。)等を除き、元本が保証されています。これまで、日本人が好んでいた運用方法です。もう1つは、株式・債券等で運用する投資信託であり、運用結果によっては、元本を下回ることもある商品です。確定拠出年金の運用では、どれか1つの商品を選択するのではなく、運用商品ラインナップにある商品を組み合わせることができます。
具体例として、個人型確定拠出年金で加入者が多いといわれるSBI証券(セレクトプラン)のラインナップを見てみます。元本確保型は定期預金(1年)の1商品のみです。それ以外は、投資信託のラインナップになっています。投資信託は、36商品あり、合計37商品で構成されています。国内株式、全世界株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内REIT、先進国REIT、バランス、コモディティ、ターゲットイヤーと12に分類され、それぞれインデックス運用かアクティブ運用かの表記があります。
それでは、どのようにして商品を選べばいいのでしょうか。
次回に続く。


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