知っておきたい確定拠出年金の留意点-その5

今回は、確定拠出年金制度の運営に係わる機関を紹介します。


一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
確定拠出年金の制度運営に関わるそれぞれの機関の役割を説明します。企業型も個人型も
ほぼ同様の制度で運営されています。主な関係者は、運営管理機関、資産管理機関(個人型
では事務委託先金融機関と呼ぶ。)、商品提供機関の3つです。
運営管理機関は、企業(個人型の場合は「個人」。以下、同じ。)によって選定される金融機関であり、
企業(個人)の窓口となります。運用商品の選定、運用商品等に係る情報提供、運用指図の取りまとめ、
記録管理や通知、給付裁定事務などを行う確定拠出年金の運営において、中心的な役割担っています。
銀行、生損保、証券会社などが運営管理機関を務めます。
資産管理機関は、個々の年金資産の保全を行います。企業(個人)が拠出する掛金を預かり、運営管理
機関の指図に応じて掛金等の積立金の管理、商品の購入・売却、給付金の支払等、確定拠出年金の
資産管理を行います。主に、信託銀行が資産管理機関を務めます。商品提供機関は、加入者等が拠出
した掛金を運用する金融商品を提供する金融機関をいいます。大手・中堅のほとんどの金融機関が
確定拠出年金用の商品を用意しています。
なお、運営管理機関は、資産管理機関(事務委託先金融機関)や商品提供機関を兼ねることが可能です。
次回に続く。


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