運用商品を選ぶ為の基礎知識その④

確定拠出年金の運用商品の選択する上でのお勧めの考え方


資産運用の基本は、「長期・分散・積立」です。
それぞれのポイントは、以下の通りです。
1,長期:株式型の投資信託は、値上がり・値下がりが大きいですが、長期に保有をした場合、値下がりのリスクを軽減できるというものです。
2,分散:伝統的に「株式、債券、不動産」の3資産に分散するとリスクを抑制出来て上手に資産が増えるというものです。
3,積立:毎月コツコツと定期的に積み立てると、「高値つかみ」のリスクを回避できたり、下落しているときに、多くの数量を買えたりするメリットがあります。但し、大きく資産を増やす可能性は放棄することになります。

確定拠出年金の運用では、「長期」と「積立」は、システムの中に組み込まれています。「分散」のみ、各個人の選択となるのです。約20種類から30種類の投資信託が用意されています。その中から、1%刻みで100%になるように一つでも複数でも選択できます。

ここで、最も重要なポイントは、私たちは「日本」で暮らしていることを忘れない、ということです。
分散には、国や地域の分散も考慮する必要があります。私たちの日々の生活を振り返ってみましょう。スマホは、どの機種ですか?iPhoneならアップル、アンドロイドならグーグル。会社でPCを立ち上げるとマイクロソフト。ショッピングは、アマゾン。フェイスブックやインスタグラムは、メタのサービスです。いずれも、アメリカを代表する世界的に活躍する企業ですね。

日本人は、「ホームカントリーバイアス」が強い国民性だと言われています。ホームカントリーは、自分の国、バイアスは偏見という意味です。ついつい、日本の株式や債券に目が行きがちですが、「分散」という観点で、是非、世界に目を向けていただければと思います。


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