選択制確定拠出年金制度について-その1

企業型確定拠出年金制度の加入形態のひとつに、選択制確定拠出年金制度があることをご存知でしょうか?


一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
確定拠出年金制度(以下、DCという。)の企業型において、掛金は会社が給料に上乗せして拠出するものと思われている方も多いのではないでしょうか。確かに制度開始当初は、大企業を中心に確定給付企業年金や退職金の一部を企業型DCに移管させることで、DCは普及してきました。しかしながら、DCを退職金制度の一環ではなく、福利厚生制度充実のための方法として、従業員(役員も含む。以下同じ。)のみが掛け金を拠出する「選択制DC」も中小企業を中心に普及しています。最近では、大企業における導入も進んでいます。ユニクロがいち早く活用したことから、「ユニクロ方式」とも言われています。
選択制DCとは、労使合意の上、会社がDCを導入し、従業員が今まで受け取っていた月例給与の一部についてDCで拠出できる枠取りをして、その枠内で従業員が従来通り給与として受け取るのか、DCの掛金として拠出するのかを「選択」する制度です。選択制DCを導入すると、従業員・会社双方に社会保険料や税金の削減メリットが生じます。
次回に続く。


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