選択制確定拠出年金制度について-その5

事務的な点も含めて、選択制確定拠出年金制度の導入にあたって、留意する点を確認しておきます。


一般社団法人確定拠出年金推進協会の藤田です。
選択制確定拠出年金制度(以下、DCという。)導入にあたって、事務的に必要な点を確認します。
まず、DC掛金分の給与は減額され、それに応じて所得税・住民税は軽減されていますので、年末調整や確定申告の対象とはなりません。
また、「その3」でお話したように、給与規程の改定、新たな規程(ライフプラン給付規程等)の新設等に伴い、DC掛金や401k掛金、給与選択金や前払選択金などの新しい費目が発生します。従って、給与ソフト(給与支給明細)の変更が必要となります。なお、DC掛金については、社会保険料(標準報酬)・税金・雇用保険・最賃法・傷病手当の算出から除外されることから(割増賃金に対しては対象とします。)、給与の枠外のスペースに表記することが望ましいと思われます。
最後に、DC導入の意思決定をして、実際に加入するまでには約5~6か月必要であり、また、初回掛金の納付は、DC加入月の翌月からです。加入時期が概ね決定している場合は、余裕をもった対応を心掛けることが肝要です。
終わり。


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