何故、私は、企業型DCの取り扱いを始めることとなったのか?① ― 代表理事 藤田雅彦

企業型DCとの出会い(2012年2月まで)


確定拠出年金推進協会 代表理事の藤田雅彦です。
今回は、私の企業型DCとの出会いをお話しします。まだ今ほどDCが根付いていない頃のおはなしです。

2010年6月に財務コンサルタントの会社として、株式会社アイエフパートナーズを設立しました。場所は、豊島区大塚です。りそな銀行の先輩が独立開業している事務所に間借りする形でのスタートです。2008年のリーマンショック後で、資金調達の仕事もなく、銀行や外資系証券会社の経験を少し生かして資産運用のセミナーなどでかろうじて収入を得ていました。

2011年の秋に、2005年から2008年まで務めた新生銀行の元同僚から確定拠出年金の企業型を取り扱わないかと打診がありました。上場企業相手のストラクチャード・ファイナンスの仕事しかしていなかったので、確定拠出年金のことはさっぱり分からず、その時は、お断りをしました。

しかし、翌年の1月に再びお誘いがあり、確定拠出年金の企業型の特長を詳しく聞きました。その時、初めて「中小企業にとって、企業型DCを導入しない理由は一つも見つからない」と、いわゆる「ガテン」がいったのです。

その新生銀行の元同僚は、当社団が取り扱いをしている企業型DCのプランの一つである「forche」の代表事業主をしている会社の管理本部長に就任していました。彼は、「藤田さんだったら確定拠出年金アドバイザーを組織して、中小企業にご提案することは、向いているし、できる。」と言ったのです。
*ちなみに、代表事業主をしている会社は、旧日本長期信用銀行(現、SBI新生銀行)のシステム部の人が集まって設立したIT企業です。

ガテンがいったとはいえ、基本的に慎重な性格なので、試しに、知り合いの中小企業の社長に話してみようと思いました。

そこで、リーマン・ブラザーズ証券時代の私のお客様であった方に知識不足ではあったのですが提案をしてみました。その方は、上場企業の財務部長でしたが、その企業からスピンオフして人材派遣会社の社長を務めていたのです。

一通りの説明した後、彼がいった言葉は、今でも覚えています。「これは、やらない理由が見つからない。すぐに申し込みます。」というものでした。この言葉が無ければ、今の私は無かったかも、と思います。

次回へ続きます。
(今回の「何故、私は、企業型DCの取り扱いを始めることとなったのか?」シリーズは全4回、毎週金曜日更新の予定です。)

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